2017/07/21

ヴァチカン美術館【後編】

システィーナ礼拝堂の天井画


ヴァチカン美術館後編は、システィーナ礼拝堂とピナコテーカについてだよ。

1.システィーナ礼拝堂
言わずと知れたヴァチカン美術館の最大のハイライト。

天井から壁面へと続く絵は、あの三毛さんの描いたもの。中でもアダムの創造場面は有名で、いろんなところで引用されてるよね?

アダムの創造


ちなみに、この絵の依頼が来た時の三毛さんは、せっかく大きな仕事を回してもらったにもかかわらず超不機嫌だったんだ。

理由は、彫刻家の自分に絵の仕事が回ってくるのは、ラファエロが自分に下手な絵を描かせて恥をかかそうとしているに違いないって変に勘繰ってたからなんだって。ひどいでしょ?

確かに、僕が「ファビュラスな三毛さんなら、間違いなく後世まで残るヘヴンリーな作品を描いてくれますよ」って教皇に進言したのは事実だけど、ただちょっと叶姉妹風なことが言いたかっただけで、他意はなかったのに。

でも、まあ、その絵の評判がすこぶる良くて、気を良くした三毛さんが数年してから描いたのがこちらの最後の審判。

最後の審判、ミケランジェロ
まさにヘブンリーな作品。

そうそう、システィーナ礼拝堂は写真撮影が全面禁止だから、行く人は気を付けてね。今回の写真も、wikipediaからお借りしたよ。

それから、館内ではお静かに。実際、「静かにしてください」っていうマイク放送がずっとされてて、しかもその声が一番うるさかったんだけどね。

2.ピナコテーカ

ピナコテーカというのは絵画館という意味。いろんな美術館・博物館(ミュゼオ)が集まったヴァチカン美術館の中でも、特に絵画を集めたエリアだよ。

一番奥のいい場所に飾ってもらってるのは、実は僕の絵なんだ。

キリストの変容 by僕

ふふふ。いいでしょ。実は、これ僕の最後の作品なんだ。

ピナコテーカもうひとつの見どころは、未完成ながらもレギューラーポジションを確保し続けているこの作品。

荒野の聖ヒエロニムス byダヴィンチさん

ダヴィンチさんは、有名な割に寡作だから、未完成でもありがたがられるんだよね。うらやましいな。僕もレアキャラ路線で行けばよかった。

では、今回はこの辺で。またね。Ciao!

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