Ciao!こんにちは。
今回の豆知識は、画家さんたちの本名に焦点を当ててみようか。
実は、有名な画家の名前が本名じゃない例は結構多いんだ。今日はそういった画家さんたちの呼称の由来と本名にせまっていくよ。
まずは、ルネサンス期の偉大なる大先輩ボッティチェリ先輩から。
一般的には「サンドロ・ボッティチェリ」って呼ばれてるけど、本名はアレッサンドロ・ディ・マリアーノ・フィリペーピ Alessandro di Mariano Filipepiっていうのさ。
アレッサンドロがサンドロになったのは、まあわかるとして、なんでフィリペーピがボッティチェリになったのかというと、実はこれ、お兄さんの体型から来てるんだ。
ボッティチェリ先輩のお兄さんはかなり太っていたみたいで、樽botteみたいだったから、その弟ってことでBotticelliって呼ばれるようになったみたい。ジャイアンの妹がジャイ子って呼ばれているのと同じだね。
ちなみにディ・マリアーノの部分は「マリアーノの」っていう意味で、古くは出身地を表していたんだけど、時代がくだるとこの言い方が名字として定着するようになってきたんだ。だから、名前だけ「○○出身」で、実際は別の街生まれって例も多いんだよ。田中さんの家が田んぼの中にないのと同じだね。ボッティチェリ先輩も、マリアーノって入ってるけどフィレンツェ生まれだよ。
それから時代的には僕の少し後輩にあたるヴェネチアの画家ティントレットさんも本名はヤコポ・コミンJacopo Comin。ティントレットとは似ても似つかない名前だよね。
彼は、実家が染物屋さんtintoreだったことから、紺屋の息子Tintorettoと呼ばれるようになったんだ。
他には、マニエリスム期のスペインの画家、エルグレコEl Grecoさんもニックネームなんだ。
↑自画像とされてる絵だけど、間違われただけの一般人かもしれないからモザイクかけとくね。
本名は、ドメニコス・テオトコプーロスDoménikos Theotokópoulos。ニックネームのEl Grecoは、実はスペイン語とイタリア語を合わせた言葉で、エルはスペイン語の定冠詞(英語でいうところのthe)で、グレコはイタリア語でギリシャ人という意味さ。
ギリシャ出身でイタリアで修行してからスペインに渡った彼の経歴をよく表している名前だと思わない?
お次は、日本では「ゴッホ」の名前で有名なVincent van Gochさん。
ゴッホは本名と言えば本名なんだけどvanの部分も名字だから、できれば覚えておいてあげてほしいな。vanというのは、イタリア語のdiと同じで「○○の」という意味。名字だけど一般的には大文字は使わないよ。さらに、オランダ語ではVの音はFと同じになるから、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホではなく、フィンセント・ファン・ゴッホが近い感じ。
ちょっと変な感じがするかもしれないけどね。フェルメールさんだってアルファベットではVermeerって書くんだよ。
最後は、本名は本名なんだけど惜しいなーと思うカラヴァッジョさんのことを話させて!彼のフルネームを知ってる?
実は、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョMichelangelo Merisi da Caravaggioっていうんだ。でも、ミケランジェロっていうと、美術界にはもうすでに超偉大な先人がいたから、彼はファーストネームで呼ばれることはなかったんだ。
もし、「その人」がニックネームで呼ばれてたら、今頃はミケランジェロと言えばカラヴァッジョになっていたかもしれないね。それくらい、彼が美術界に与えた影響は大きいもんね。
もし「その人」にニックネームをつけるなら、そうだなぁ“ヘラクレイトス”(気難しい古代ギリシャの哲学者)なんてどうだろう?
ヘラクレイトスさん想像図by僕。え?誰をモデルにしたかって?
それでは今日はこの辺で。Ciao!
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