2017/01/31

恋に奔放すぎる女神 ヴィーナス

Ciao!こんにちは!

今回は、ギリシャ神話の一番の人気者ヴィーナスについて掘り下げていくよ。

前回は、ローマではギリシャ神話の神とローマ神話の神がある時代から同一視され始めるっていう話をしたよね?

前回の記事はこちら:ギリシャ神話の神々

ヴィーナスもギリシャ神話ではアプロディーテと呼ばれていたんだけど、ローマではウェヌスという神様と同一ということになったんだ。今は英語名のヴィーナスの方が有名だから、今回はこっちで通しちゃうね。

さて、現代の美しい女神たちといえばAKB48の神セブンだけど、もしヴィーナスがAKB48に入れば間違いなくセンターが狙えたと思うし、むしろ美しすぎてAKBにはいないくらいのレベルだったんだ。


しかも美しく成熟したイケイケボディでいきなり海から生まれてきたという設定。何その設定?って感じだけど、ギリシャ神話は基本、突っ込み始めるときりがなくて、おかしなことが日常的に怒ってる世界だから、あんまり気にしないでね。

さて、その設定に従って描かれたボッティチェリ先輩の「ヴィーナス誕生」は、言わずもがなの名作だよね。

ボッティチェリ、ヴィーナス誕生
Sandro Botticelli, The Birth of Venus, Uffizi

その他にも、時代はかなりくだるけどカバネルのヴィーナスの誕生も有名だね。こちらのヴィーナスも生まれた時からタワワだね。
カバネル、ヴィーナス誕生
Alexandre Cabanel, The birth of Vemus, Orsay
余談だけど、僕、この画家さんの名前好きなんだ。「Cabanel:河馬寝る」なんて、可愛い名前じゃない?

・・・滑ったところで、話を元に戻そうか。ヴィーナスがどの時代でも愛されたのは花顔柳腰な姿だけじゃなくて、そのキャラクターにも一因があるんだ。

夫を持つ身でありながら、恋人を作ってしまう恋に奔放な女神ヴィーナスには、絵にしたくなるようなドラマチックなシーンが多い。

まず、この絵を見てみようか。
ベラスケス、ウルカヌスの鍛冶場
The Forge of Vulcan, Diego Rodríguez de Silva y Velázquez, Prado
これは、バロック期のスペインの画家ヴェラスケスさんのウルカーヌスの鍛冶場という絵なんだけど、左から二番目の鍛冶職人がヴィーナスの夫であるウルカーヌス(ギリシャ名:ヘイパイストス)だよ。

この絵では筋骨たくましい男性としてそこそこかっこよく描かれているけど、神話ではブ男で足が悪いという設定。自分は見た目で勝負はできないとわかっていた彼は、色々と策略を巡らせて、ちゃっかりヴィーナスと結婚したというなかなかの策士。

さて、この絵に描かれているシーンは、画面の一番左のアポロンが、ウルカーヌスにヴィーナスの浮気を知らせに来ているところなんだ。寝耳に水といった表情アポロンを見つめるウルカーヌスの表情がなんとも切ないよね。

それよりもっと僕が気になるのは、右から二番目のウルカーヌスの弟子の表情さ。彼はきっと、おかみさん(ヴィーナス)の浮気を知ってたんだけど、親方を傷つけまいと必死に隠してきたんじゃないかな?彼の表情には驚き以上のもの、徒労とか呆れとか、そういった類のものを感じるよ。

「墓場まで持って行こうと思って隠してきたのに、あんた今ここでそれ言っちゃうの?」みたいな。

アポロンから話を聞いたウルカーヌスはすぐに現場を押さえに行く。それが下の絵。

ティントレット、ヴィーナス、マルス、ウルカヌス
Jacopo Tintoretto, Venus Mars and Valcan, Alte Pinakothek 

こちらは、ルネサンス期のティントレットさんの作品。時代的には、こちらの作品の方が先に作られてるんだけど、物語の場面的にはこちらの方が後のシーンだね。

さっきの絵からの流れとしてとらえると、なんだかムフフって思っちゃわない?

ウルカーヌスは一応、強姦されたのか、合意の上だったのかをヴィーナスに確認したらしいんだけど、答は明らか。ウルカーヌス、可愛そうだね。

相手のマルスは戦いの神で、強くて勇敢なはずなんだけど、実際は右奥のテーブルの下に隠れて、テーブルクロスの間から様子をうかがうことしかできなかったっていうのもなんだかおかしいよね。完全に犬に見つかって吠えられてるしね。

ティントレットの描くわんこ
ペットのわんこに吠えられるマルス
さらに左奥では、ヴィーナスの子供クピド(ギリシャ名エロス)が寝たふりを決め込んでるしさ。いろんな可笑しさが詰まった一枚だよ。

ヴィーナスの恋はこれだけじゃなかった。彼女は、人間の男性であるアドニスにも恋をしたんだ。アドニスは狩りが好きで、猟犬をつれてよく狩りに出た。ヴィーナスは危ないからやめてほしと思ってたんだけど、彼の情熱を止めることはできず、ついに事件が起きてしまう。森で凶暴なイノシシに遭遇したアドニスは、そのまま命を落としてしまうんだ。

その直前の様子が下の絵。ティツィアーノさんの絵が代表的かな。
ティツィアーノ、ヴィーナスとマルス
Titian, Venus and Adonis, Prado

ヴィーナスは女の勘で何かを感じたのか、必死にアドニスを止めてるけど、彼は聞かなかったんだね。このすがりつくような構図はアドニスを止めるヴィーナスの代名詞のようになっていて、いろんな画家が似た構図でこの場面を描いているよ。

さてさて、浮気だ不倫だと恋に奔放なヴィーナスだけど、じゃあ、この女神の家庭生活はどうだったのかちょっと気にならない?そんなキミのために、下の絵を用意しておいたよ。

ティントレット、ヴィーナス、ウルカヌスとクピド
Tintoretto, Venus, Valcan and Cupid,The Pitti Palace

これは先ほど紹介した浮気現場を押さえられるヴィーナスたちを描いたのと同じティントレットさんの絵なんだけど、ヴィーナスとウルカーヌスが仲睦まじく赤ちゃん(クピド)をあやしているね。浮気ばっかりして、ウルカーヌスをひやひやさせるヴィーナスだけど、こういう温かい時間もあったのかもしれないね。

まあ、この場面は神話にはないから、画家の完全なる妄想によって描かれたものなんだけどね(笑)

さて、今回はここでおしまい。

それでは、またね。Ciao ciao!

参考文献


↑もしヨーロッパか北米に行く機会があれば、そこで買ったほうが安いかも




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