ベルニーニ☆ラリーが終わって一段落ついたけど、まだまだ、ローマ・ヴァチカンネタで引っ張るよ~。
今回はヴァチカン美術館めぐり!しかも3部作の前編。高い入場料を払って入った美術館だから、引っ張れるだけ引っ張るよ!
アクセス
メトロA線 Ottaviano駅下車5分ちょっと
バス23/49/497
メトロA線 Ottaviano駅下車5分ちょっと
バス23/49/497
1.歴史
ヴァチカン美術館の歴史はかなり古くて、僕らが生きてた教皇ユリウス2世の時代までさかのぼるんだ。
みんな、ユリウス2世のこと覚えてるかな?三毛さんと喧嘩しながらも仲の良かった教皇だよ。彼は、軍を引き連れてボローニャ攻めをした武闘派の面もあるけど、芸術愛好家という文系な顔も持つ教皇だったんだ。
ユリウス2世の肖像 by僕 |
ヴァチカン美術館は、このユリウス2世が当時ローマで発掘されたばかりのラオコーン像を買い取って、他の自分のコレクションと一緒に展示したのが美術館の始まりと言われているよ。
何を隠そう、僕もこの発掘ほやほやのラオコーン像を見に行ったよ。当時は僕もユリウス2世に雇われて、彼の居室にフレスコ画を描いてたから、仕事場が近かったんだよ。その仕事場が、いまや「ラファエロの間」として、一大観光名所になっちゃってるんだけどね。
さてさて、教皇ユリウス2世以降もいろんな教皇たちが教会に集まるお金にものを言わせてコレクションを増やしていき、ヴァチカンは幅広い展示内容を誇る世界最大級の美術館になったんだ。
いろんなものがありすぎて、一部の展示場は下の写真のように倉庫みたい。
とにかく広い美術館だから、日本のアイドル戦国時代にも引けを取れないくらい、珠玉混合でいろんなものが置いてあるんだ。そんな美術館をめぐるにあたって大切なことは選抜組を見逃さないこと!好きな分野があればもちろんそこを重点的に見ればOKだけど、特になければ、次の4つの場所をお勧めするよ。
【ヴァチカン 四天王】
古代の彫刻
ラファエロの間
システィーナ礼拝堂
ピナコテーカ
2.コレクション
まずは古代の彫刻から。
ヴァチカン美術館は、歴代の教皇が作ったいくつものコレクションの集合体なんだ。
だから古代の彫刻関連が置いてある場所は、いくつかあるんだけど一番の見どころはピオ・クレモンティの美術館と呼ばれるエリア。
ここには、先ほども話したラオコーン像があるよ。
ラオコーンとは、ヘチマとウミヘビを間違えて銭湯に持って行ってしまい、大騒動を巻き起こしたうっかり者のお父ちゃん・・・
ではなく、ギリシャ神話のトロイア戦争のときに、ギリシャ軍が残していった木馬を、トロイの城壁内に入れることに断固として反対した神官のことだよ。
どう見ても怪しい木馬を街の中に引き入れることに反対した彼は、この策謀を成功させてギリシャを勝たせたい知恵と戦いの神アテナ(ミネルヴァ)にウミヘビをけしかけられて、息子ともども襲われてしまった可哀想な親子なんだ。
この像が発見された当時、僕らはその真に迫る表情と躍動感あふれる肉体の造形に度肝を抜かれたんだ。
それで、像の欠けた部分に思いをはせて、本当はどんな形だったんだろうってみんなと盛り上がったものさ。勝手に再現コンテストとかやってたんだよw。ちなみに僕は審査員やっちゃいました。ふふふ。
まあ、その時も、僕と三毛さんの意見は食い違ってて、僕は「ラオコンは右腕を伸ばしている」に一票を投じたんだけど、三毛さんは、「絶対に腕は背中に向けて曲がっておる!」ってひかなかったの。
結局、僕らの時代にはどちらが正解かは誰にもわからなかったんだ。
ところが、迷宮入りかと思われたその「腕問題」に1956年、答えが出たんだ!
なんと1906年に発掘され、半世紀にわたって美術館に眠っていた腕の破片が、調査の結果ラオコーンの右腕であるということが分かったの!
で、その腕は・・・
曲がってました。。。三毛さん、すごいね。さすが、彫刻のプロ。
どうせね、僕なんて彫刻なんて彫れないしね、ノミの使い方知らないとか言われちゃったしね。いいんだ~ ( ̄Д ̄*)イジイジ
そんな楽しい思い出と深い因縁のある作品、みんなもヴァチカン美術館に行ったらぜひ間近で見てみてね!
それでは、今回はこの辺りで!Ciao!
2.コレクション
まずは古代の彫刻から。
ヴァチカン美術館は、歴代の教皇が作ったいくつものコレクションの集合体なんだ。
だから古代の彫刻関連が置いてある場所は、いくつかあるんだけど一番の見どころはピオ・クレモンティの美術館と呼ばれるエリア。
ここには、先ほども話したラオコーン像があるよ。
ラオコーンとは、ヘチマとウミヘビを間違えて銭湯に持って行ってしまい、大騒動を巻き起こしたうっかり者のお父ちゃん・・・
お父ちゃん!これヘチマちゃうやん! うぉ!ほんまや! |
ではなく、ギリシャ神話のトロイア戦争のときに、ギリシャ軍が残していった木馬を、トロイの城壁内に入れることに断固として反対した神官のことだよ。
どう見ても怪しい木馬を街の中に引き入れることに反対した彼は、この策謀を成功させてギリシャを勝たせたい知恵と戦いの神アテナ(ミネルヴァ)にウミヘビをけしかけられて、息子ともども襲われてしまった可哀想な親子なんだ。
この像が発見された当時、僕らはその真に迫る表情と躍動感あふれる肉体の造形に度肝を抜かれたんだ。
それで、像の欠けた部分に思いをはせて、本当はどんな形だったんだろうってみんなと盛り上がったものさ。勝手に再現コンテストとかやってたんだよw。ちなみに僕は審査員やっちゃいました。ふふふ。
まあ、その時も、僕と三毛さんの意見は食い違ってて、僕は「ラオコンは右腕を伸ばしている」に一票を投じたんだけど、三毛さんは、「絶対に腕は背中に向けて曲がっておる!」ってひかなかったの。
結局、僕らの時代にはどちらが正解かは誰にもわからなかったんだ。
ところが、迷宮入りかと思われたその「腕問題」に1956年、答えが出たんだ!
なんと1906年に発掘され、半世紀にわたって美術館に眠っていた腕の破片が、調査の結果ラオコーンの右腕であるということが分かったの!
で、その腕は・・・
曲がってました。。。三毛さん、すごいね。さすが、彫刻のプロ。
どうせね、僕なんて彫刻なんて彫れないしね、ノミの使い方知らないとか言われちゃったしね。いいんだ~ ( ̄Д ̄*)イジイジ
そんな楽しい思い出と深い因縁のある作品、みんなもヴァチカン美術館に行ったらぜひ間近で見てみてね!
それでは、今回はこの辺りで!Ciao!
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