今回のローマの旅では、移民が多いちょっとディープな地域に宿を取ったんだ。
ある時、宿の近くのトルコ人が経営するピザ屋で、店主おすすめのマルゲリータを頼んだんだら、なんと出てきたピザにバジルが載ってなかったの!
店主曰く、「今日はバジルない。探したけどなかった。でも、大丈夫。タイムを入れたし、タイムの方がおいしいよ」
ちがーう!違うだろ!このハg・・・えぇっと、これ以上は自粛します。
でも、ちょっと考えてみてよ!「日の丸弁当を作ろうとおもったら梅干がない。でも今日はおいしいオリーブがあるから、これで代用しよう」なんてありえないでしょ?
手ごろな大きさで、種が入ってて、漬け込まれてるものを載せときゃいいってもんじゃないんだよ!日の丸なんだから、赤い色味が重要なんだよ!
マルゲリータも一緒!バジルの緑、チーズの白、トマトの赤のイタリア国旗のトリコカラーがそろってこそのマルゲリータでしょうが!?黄色くなった乾燥タイムじゃ意味ないんだって!こんなんじゃきっと、マルゲリータ王妃も草葉の陰で泣いてるよ。
Margherita di Savoia ピザの名前で有名 |
さて、ここまでの話は本題には全く関係ないただのグチさ。それでは本題に行ってみよう!今回は、スペイン広場とポポロ広場のダブル広場巡りだよ。
チェックポイント4:スペイン広場 船の噴水
ローマの代表的観光地の一つ、スペイン広場にもベルニーニさんの作品はちゃんとあるんだよ。
やってきました!スペイン広場。 |
スペイン広場といえば、ローマの休日でアン王女がアイスを食べるシーンが有名だけど、我らが冨樫先生のハンターハンターも忘れないで!
参考画像:冨樫義博先生、HUNTER×HUNTER |
見切れてないとこんな感じ。 |
ちなみに、ゴンとキルアはいなかったけど、レオリオっぽい人は居たよ。
髪と体型以外(むしろ服だけ) レオリオ風 |
船のデザインは、1598年に起ったローマ起きたテヴェレ川の氾濫で、一艇の小舟がこの広場まで流れてきたという言い伝えにヒントを得たみたい。1598年といえば、豊臣秀吉が亡くなった年だね。
そうそう、1598年といえばベルニーニさんが生まれた年でもあるんだよ。彼はナポリ生まれだから、この洪水には遭わなかったと思うけどね。
右奥のレオリオ風の人に目が行ってしまう。 |
さてこの噴水は、もともとベルニーニさんのお父さんピエトロさんに発注されたものなんだ。でも、製作途中に彼が亡くなってしまい、ベルニーニさんが引き継いで1629年に完成させたと言われているよ。ベルニーニさん31歳の時のお父さんとの最後の思い出が詰まった合作。
設計もろもろはお父さんのプランを引き継いだみたいで、ベルニーニさんお得意の人物の像のない作品だよ。(それはそれでレアかも)
発注主はお得意様のウルバヌス8世。蜂の紋章もあるよ。 |
僕の父もウルビーノで画家をしてたから、もし長生きしてくれてたら合作とか残せたのかなぁ。父さんは、僕がまだ子どもの頃に亡くなっちゃったから、こんな風な親孝行ができなかったのが残念だな。
スペイン広場アクセス
メトロA線 Spagna下車すぐ。
地図はページの一番下。
チェックポイント5:ポポロ広場 門と教会
スペイン広場から歩いても行けるポポロ広場。昔は、この広場にあるポポロ門がローマの玄関口だったんだ。この門の広場側の装飾をしてるのがベルニーニさん。
内側のベルニーニさんのデザインによる装飾は1655年頃のもの。 右側の建物はサンタ・マリア・デル・ポポロ教会。 |
この門は3世紀ごろからあったんだけど、16世紀に建て替えられたんだ。その時に道路側のデザインをしたのが、なんと我らが三毛さんだよ。
時代を超えてのベル・三毛合作。 |
門の横のサンタ・マリア・デル・ポポロ教会は、カラヴァッジョさんの絵が有名だけど、ベルニーニさんの像もあるんだよ。
Habakkuk and the Angel(R) / Daniel and the Lion(L) 中の人がまさかの写真撮り忘れ。 wikipediaからお借りしました。 |
置いてあるのは、僕が設計したキージ家の礼拝堂。 |
三毛さんは、僕が絵しか描けないって言ってたけど、一応、設計の仕事もやってたんだよ!まあ、ブラマンテさんの設計を参考にした部分も多いけどさ。
僕が死んだのが1520年、ベルニーニさんの像が出来上がったのが1656年(ダニエル)と1661年(ハバクク)。僕の死から130年以上建ってから、こんな風に共演出来るたことには、なにか縁を感じるよ。
この広場の横の丘の上には展望台があって、ローマの街並みを一望できるから、時間があったら寄ってみてね!
ポポロ広場アクセス
メトロA線 Flaminino下車3分
それでは、今回はここまで。Ciao!
【参考文献】
この本の英語版
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