類は友を呼ぶとは言うけれど、たまには全然違う趣味の人に付き合って、普段は行かない場所に行ってみるのもいいもんだよね。
実は先週、中の人のお母さん(カズコさん、仮名)とパリの印象派中心の美術館をいくつか巡ってみたよ。僕は最近ルネサンス推しの美術館を回ることが多かったから、今回の美術館巡りは目からうろこが落ちまくりの楽しさだったよ。たまには普段と違うことをするのもいいもんだね!
さて、今回の旅でカズコさんと一緒に楽しんだ美術館はこちらの6か所。ネタもないし一個一個紹介していくよ。印象派中心じゃないところも含まれてるけどあしからず~。
それではまずは、オルセー美術館からいってみよー。
Musée d'Orsay
休館日:月曜日、5/1、12/25
1.歴史
オルセー美術館といえば、1986年に開館した比較的新しい美術館だけど、その知名度たるやすでに大御所クラスで、19世紀美術の殿堂として世界中にその名をとどろかせているよね。
ちなみに、1986年といえばフライデー襲撃事件の年だね。オルセーとは全く関係ないけど。
さて、オルセー美術館はもともと駅舎だったという歴史ある建物を生かして、一般的な美術館ではなかなか見られない開放的なインテリアになっているよ。
1848年から1914年のフランス関係の作品だけで1つの美術館を作れちゃうんだから、この時期のフランスは芸術活動のピーク、まさに美術大爆発の時代だったんだ。
2.コレクション
19世紀中ごろは、絵画にとって新しい時代の幕開けでもあるんだけど、まずは前時代の残渣でもある新古典主義の作品から見てみようか。
隅々まで丁寧に塗りこめられた絵筆の跡のない絵は、ルネサンス以来の絵画の流れを踏襲しているね。さらにこの時期は、ルネサンス以来の古代ギリシャ・ローマ文化ブームでもあったんだよ。だから名前も「新古典」っていう矛盾のかたまりみたいになっちゃったんだ。
さて、その次に出てくるのが優等生さが持ち味のアカデミック美術の作品。
以前に紹介したカバネル(河馬寝る)さんの絵もこのカテゴリだよ。
続いては、ロックな精神を持つクールベさんなどの写実主義の作品。
上のオルナンの埋葬は高さ3.6m×幅6mの大作。10畳間(江戸間)が3.52m×4.40mであることを考えると、東京の一般的なワンルームマンションよりも大きいことがわかるね。
クールベさんはこの大きさの絵に、自分の田舎の普通のお葬式を描いてしまったから、東京の貧乏学生・・・当時の画壇からものすごく反感を買ってしまったんだよ。
ちなみにこの人は、ここでは写真をお見せ出来ないような作品も描いてるよ。
そうそうバルビゾン派のミレーさんも有名だよね。
バルビゾン派は印象派の源流に当たるから、また別の機会に話せたらいいなと思っているよ。
そして、やってきました!みなさんお待ちかねの印象派!オルセー美術館では5階1フロアーを使って印象派とマネさんの作品を紹介しているよ。オルセーのキュレーターたちの印象派への偏愛・寵愛っぷりが伝わってくるね。
コレクションには、ルノワールさんあり
どっちかっていうとキュビズムな時期のセザンヌさんあり
そして、印象派を経て派生していったのが、ポスト印象派と新印象派。
あとは、独自路線を突っ走っていったルソーさんも忘れられない存在だね。
こんな感じで、近代美術好きにはたまらないオルセー美術館だけど、その特性上、古代インドやエジプト美術が好きな人には、行く必要性が全く感じられないから注意してね(きっぱり)
3.企画展
現在開催中の企画展は二つだよ。
同時代の画家たちの風景画を集めてポンの企画。とはいえ、かなりの点数がそろっていたので見ごたえ満点!入場制限をしていたので、美術館内で行列ができていたよ。
ファンゴッホミュージアムからお取り寄せした「種まく人」が広告のアイキャッチになってるけど、僕的には、オルセー常設の「星降る夜」の方がよかったな~。
展示の仕方も、「星降る夜」が目玉の一つって感じだったけど、ゴッホ美術館の顔も立てないといけなかったんだろうね。大人の事情をお察ししました。
Portraits by Cézanne
セザンヌの肖像画(セザンヌさんが描いた肖像画ってことね)
2017/9/24まで
セザンヌさんが描いたいろんな人の肖像画を集めて一驚公開!というわかりやすい企画。セザンヌさんは山とオレンジだけの画家じゃないってところを見せてくれました。
僕が行った日はちょうどこの企画展が始まった日だったよ。
その他、常設展の彫刻もいろいろと面白い物があったので、次回ちょこっと紹介するよ。
それでは、今回はこの辺で。
またね~。Ciao!
【参考文献】
澤井先生の魂の叫びを聞け!
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オルセーの時計台 裏は素敵なカフェになっている |
Musée d'Orsay
バス・・・24, 63, 68, 69, 73, 83, 84, 94
メトロ・・・12番線Solférino駅 下車5分
RER・・・C線 Gare du Musée d'Orsay下車すぐ
住所:1 Rue de la Légion d'Honneur, 75007 Paris, France
営業時間:9:30~18:00 木曜日は21:45まで休館日:月曜日、5/1、12/25
ウェブサイト:http://www.musee-orsay.fr/en/home.html
お得情報:ミュージアムパス使用可/25歳まで割引あり/夕方割引あり/毎月第一日曜無料
1.歴史
オルセー美術館といえば、1986年に開館した比較的新しい美術館だけど、その知名度たるやすでに大御所クラスで、19世紀美術の殿堂として世界中にその名をとどろかせているよね。
ちなみに、1986年といえばフライデー襲撃事件の年だね。オルセーとは全く関係ないけど。
さて、オルセー美術館はもともと駅舎だったという歴史ある建物を生かして、一般的な美術館ではなかなか見られない開放的なインテリアになっているよ。
なんということでしょう。匠の技により駅が美術館に。 |
1848年から1914年のフランス関係の作品だけで1つの美術館を作れちゃうんだから、この時期のフランスは芸術活動のピーク、まさに美術大爆発の時代だったんだ。
一説によるとカンブリア大爆発以来の爆発ぶりだったという。 |
2.コレクション
19世紀中ごろは、絵画にとって新しい時代の幕開けでもあるんだけど、まずは前時代の残渣でもある新古典主義の作品から見てみようか。
アングルさんの泉 この描き方を見ると、僕と仲良くなれそうな気がする。 残渣とか言ってごめんなさい。 |
隅々まで丁寧に塗りこめられた絵筆の跡のない絵は、ルネサンス以来の絵画の流れを踏襲しているね。さらにこの時期は、ルネサンス以来の古代ギリシャ・ローマ文化ブームでもあったんだよ。だから名前も「新古典」っていう矛盾のかたまりみたいになっちゃったんだ。
さて、その次に出てくるのが優等生さが持ち味のアカデミック美術の作品。
カバネルさんの起きる気配のないヴィーナス |
ウィリアム・ブグローさんのヴィーナスの誕生は その子二十歳 櫛にながるる黒髪の おごりの春の美しきかな を彷彿とさせるような、させないような・・・ |
続いては、ロックな精神を持つクールベさんなどの写実主義の作品。
クールベさんのオルナンの埋葬 |
東京の一般的なワンルームマンション(家賃8万円程度) |
ちなみにこの人は、ここでは写真をお見せ出来ないような作品も描いてるよ。
クールベさんの問題作「世界の起源」に代わって ミケランジェロさんの「アダムの創造」をお届けします。 |
そうそうバルビゾン派のミレーさんも有名だよね。
ミレーさん、晩鐘。原題は「The Aangelus:祈り」 |
落穂ひろいは台湾の故宮博物館に貸し出し中でした・・・ 你好。我非常失望的 |
バルビゾン派は印象派の源流に当たるから、また別の機会に話せたらいいなと思っているよ。
そして、やってきました!みなさんお待ちかねの印象派!オルセー美術館では5階1フロアーを使って印象派とマネさんの作品を紹介しているよ。オルセーのキュレーターたちの印象派への偏愛・寵愛っぷりが伝わってくるね。
コレクションには、ルノワールさんあり
ルノワールさん 田舎のダンス(左)と都会のダンス(右) 田舎のダンスの女性モデルは後に奥さんになるよ |
モネさんあり
Claude Monet, Poppy Field in Argenteuil 絵の中の人物は奥さんと息子さんだよ。 モネさんは不倫してたけど。 |
ドガさんあり
Edgar Degas, The dance class 印象派では珍しく、室内の様子をよく描く画家さんだよ |
厳密には印象派じゃないけどマネさんあり
Édouard Manet, The Luncheon on the Grass
印象派展には出展したことがないんだけどノリで印象派に入れられることが多いよ |
どっちかっていうとキュビズムな時期のセザンヌさんあり
Paul Cézanne, Still life with oranges 生涯の中で何度も作風を変えた澤井先生のような画家だよ |
澤井啓夫先生、作風の変遷 2001年~現在 |
そして、印象派を経て派生していったのが、ポスト印象派と新印象派。
Vincent vn Gogh, The Church at Auvers ポスト印象派の代表的存在のゴッホさんは カズコさん一押し! |
Georges Seurat, The Circus 一見淡い色調の美しい絵だけど・・・ |
近くで見ると蕁麻疹っぽく見えるよ |
あとは、独自路線を突っ走っていったルソーさんも忘れられない存在だね。
Henri Rousseau, War ルソーさんの絵は仲間内ではヘタ画家といじられてたけど 21世紀は個性の時代だから大丈夫 |
こんな感じで、近代美術好きにはたまらないオルセー美術館だけど、その特性上、古代インドやエジプト美術が好きな人には、行く必要性が全く感じられないから注意してね(きっぱり)
3.企画展
現在開催中の企画展は二つだよ。
星々のかなた~モネからカンディンスキーまでの神秘的な風景~
2017/6/25まで
Vincent van Gogh, The Sower |
ファンゴッホミュージアムからお取り寄せした「種まく人」が広告のアイキャッチになってるけど、僕的には、オルセー常設の「星降る夜」の方がよかったな~。
Vincent van Gogh, Starry Night Over the Rhone |
展示の仕方も、「星降る夜」が目玉の一つって感じだったけど、ゴッホ美術館の顔も立てないといけなかったんだろうね。大人の事情をお察ししました。
Portraits by Cézanne
セザンヌの肖像画(セザンヌさんが描いた肖像画ってことね)
2017/9/24まで
Cézanne, Boy in a Red Waistcoat |
セザンヌさんが描いたいろんな人の肖像画を集めて一驚公開!というわかりやすい企画。セザンヌさんは山とオレンジだけの画家じゃないってところを見せてくれました。
僕が行った日はちょうどこの企画展が始まった日だったよ。
その他、常設展の彫刻もいろいろと面白い物があったので、次回ちょこっと紹介するよ。
またね~。Ciao!
【参考文献】
澤井先生の魂の叫びを聞け!
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